先輩社員インタビュー
計算では解けなくても現場に答えがあることも。
私は、技術研究所でポンプ取水槽の流れ解析と模型によるポンプ性能試験の業務を担当しています。
まず、現地において、ポンプが水を吸い上げる際に有害な渦を発生させないか流れ解析しています。大雨による洪水を防ぐためのポンプ設備は有害な渦が発生すると大きな振動が発生しポンプの羽根車が壊れてしまう可能性があります。そのため、有害な渦が発生しないように取水槽の計画段階で流れ解析をして確認することが重要です。また、模型によるポンプ性能試験では、製品の相似模型を金属もしくは樹脂で製作し、性能データを取得します。取得した性能データをもとに、実機性能の評価をしています。
入社当初、初めて模型ポンプ試験の計画から試験を担当した際、試験結果が目標を満足しない結果になってしまいました。どうすれば目標を満足できるか、先輩や上司からアドバイスをもらいながら修正方法を立案し、再度チェックをお願いするという繰り返しでした。大学では理論に重点が置かれることが多く、主に効果や効率性などの数値的な研究が中心です。
一方、企業では、効率だけではなく、お客様の要望を満たすことや製作コストにも考慮する必要があります。大学の研究室とは異なり、企業では「モノづくり」により近い現実的な視点が求められます。

見えない所で私たちの生活を支える仕事。
大学では流体系の研究室に所属しており、水や空気の流れを利用する機械を取り扱う会社に入りたいと考えていました。その中で、スケールの大きな製品を扱っている会社を探していたところ、出会ったのが電業社機械製作所です。扱っている製品や仕事の規模が大きく、さまざまな工場や公共施設で使われています。皆さんの生活に欠かせない製品を作っていることが、大きな特徴です。工場内を歩くと、ダムの放流に使われるようなバルブが置かれていたり、現場で仲良くしている職人さんから過去に作った製品の話を聞けたりします。自分が携わった製品が、同じ敷地内の工場で製作されていることも魅力です。機械好きな方には、飽きることのない環境だと思います。
